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心ゆたかに No.87

発行日 平成22年5月1日
『完成見学会と構造見学会』 磐田市の安楽寺様と興徳寺様で

 去る3月30日(火)、静岡県磐田市立野の曹洞宗医王山安楽寺様(市川普弘住職)で完成見学会を、同市森下の曹洞宗長松山興徳寺様(八神英典住職)で構造見学会を開催いたしました。
見学会の計画が決まったのが、実施日の三週間ほど前でしたので、事前の広報と準備に充分な時間があったとは言えませんでした。それにもかかわらず、会場となったご寺院様のご厚意で快く引き受けて下さり、何とか実施へとこぎつけることができました。
当日は天候に恵まれて、数件の御寺院様や総代、世話人など関係者の方々が見学会に足を運んで下さいました。興徳寺様と安楽寺様の所在地が近いこともあって、ご来場された方々は、両方の会場にお寄り下さいました。それぞれの会場では、ご住職を始め天峰建設の社長や棟梁から、建設に関わる経緯や構造についての専門家ならではの説明がなされました。建設計画がおありのご寺院様にとりましては、ご参考になったのではないでしょうか。ご来場者には、大工の手作りの檜製の俎板を記念品としてお一人ずつお配りいたしました。
お客様と打合せをしている過程での見学会はこれまでに何度も実施しておりましたが、こちらから広報活動をしての見学会は初めての試みで、急な広報であったため、どれくらい来ていただけるか不安でしたが、まずまずの反響ではなかったかと思います。
次回は充分な準備期間を設けて、より充実した見学会が開催できる様にしたいと思います。より多くのご寺院様に来ていただける様に、早めのご案内を心掛けます。


『最近なぜ葬送関連のマスコミ記事が多いか』
 日本テンプルヴァン㈱ 井上文夫
「最大の反響があったNHKの無縁死社会番組」
 今年1月末にNHK特別番組「無縁社会」が放映されました。これは弊社にも取材があったため放映を事前に知っており、弊社の顧問先の富山の寺院住職も出演されるので、録画も録りました。地味なテーマですし、まさか大きな視聴率なんか望めないと思っていたのですが、結果は全く逆で、高い視聴率だったそうです。
 すぐ翌日から、今度は二次情報として、インターネットブログやツイッターなどへの、NHKの無縁社会の内容について、洪水のような書き込みが溢れたのです。それぐらい番組を見た人々の印象に残る衝撃的な内容だった、ということが言えるのではないかと思います。見た人も多いと思いますが、ご覧にならなかった人のために、概要をお知らせします。
「無縁社会」のNHKの放送は、昨今の都会の一人ぼっちで、社会生活で他人との関わりをほとんどを持たない孤独な人々の間で、「孤独死」が増加している問題の背景を取り上げたものです。昨年一年間に全国で、無縁死はなんと三万二千人も発生しており、これらを行政用語で「行旅死亡人」というのがそうです。これらのほとんどは葬式はおろか、お骨の埋葬もされず、いわば行き場を失った『仏さま』という位置付けになっているのです。これらが発生した社会的背景や、この問題に積極的に関わっているのが冨山の大法寺住職です。住職は、行政や葬儀関係者に対し、ほぼ手数料に等しい安価な料金で遺骨を引き取り、丁重に読経し、ご自坊の永代供養墓に埋葬する仕事を始めておられる様子を、実際に放送されたのがこの特集でした。
この番組はあまりの人気ぶりに、三月にも再放送されました。
「何社もの経済誌までが、葬送やお寺、お墓特集を」
 活字離れが言われて久しいですが、そのためか出版物の売行きは順調とは言えません。そこで出版各社、読者が関心を持ち、購買意欲をそそられる特集を組むことに全力を挙げています。そんな中で、昨今の週刊誌を初めとし、一般新聞紙までが特集扱いをし、記事を連発しているのが「葬儀、お寺、お墓」それに「無縁死」問題をテーマにしたものに集中しているのが昨今の現象です。
これらのテーマにあまり縁がないと思われていた経済誌の、ダイヤモンド社や同じく東洋経済社までもが、ここ数ヶ月の間に競うようにこのテーマの特集号を連発しています。弊社に時々来るダイヤモンド社の記者に、これらの特集の狙いを尋ねてみたら、なんと次の通りでした。
 これらのテーマにあまり縁がないと思われていた経済誌の、ダイヤモンド社や同じく東洋経済社までもが、ここ数ヶ月の間に競うようにこのテーマの特集号を連発しています。弊社に時々来るダイヤモンド社の記者に、これらの特集の狙いを尋ねてみたら、なんと次の通りでした。
出版する以上、販売を伸ばし会社の収益に貢献しなければならないが、これらのテーマで特集を組んだ場合、過去の経験から当り外れがない。二年前に同社が発行した「寺と墓の秘密」の特集号は、全国の売店で完全に売り切れ、各地から増刷の依頼が多数舞い込んだとのことでした。特にこの時は全国のお寺さんからの問い合わせが最も多く、八万近くあるお寺さんの半数近くの方々が購入されれば、軽く通常の販売部数は確保できる、という実感を得たそうです。以来、毎年のように同様の特集を組み、その都度販売を順調にこなしている、とのことでした。
さてあまり出版社の営業政策を取り上げても仕方がありません。なぜこのようなテーマが社会から受け入れられるのか。それは我国が成熟社会化する一方で、人口の減少、少子化の進展、身寄りのない老人の増加、格差社会が広がり、社会的弱者が増大、といういびつな社会構造になってきています。このような荒涼とした社会の中で、老後とか葬儀とか、あるいは避けることの出来ない「自分の死の問題」について、今一度考えようという人々が増えてきている、というのが社会背景としてあるのです。
このような時代を迎え、実はお寺はもっと社会に対し、本来的な役割を果たすことが期待されてきている、とも言えるのではないでしょうか。今こそお寺が出番であると私は思います。お寺の活躍により必ず社会は明るい方向に向かうはずです。
『定光寺様で落慶式』 静岡県磐田市前野
 去る4月25日(日)、磐田市前野の曹洞宗八王山定光寺(福智秀道住職)様で、本堂の落慶法要が執り行われました。
定光寺様では、平成18年秋に着工した鎌倉様式の本堂が、平成20年6月に竣工していまして、およそ二年越しの念願の落慶式でした。そんな皆の気持ちが天に通じたのか、雨の多い時期ではありましたが、当日はとても良い天気に恵まれました。
穏やかな雰囲気の中、式典は恙無く執り行われ、皆で完成を祝いました。天峰建設も模擬店で、焼きそばと焼き鳥を振る舞って賑やかしに華を添えました。



・・・食中毒の話・・・

最近天候不順で、桜や藤などが例年よりも早く開花したり、暖かくなったかと思ったら急に寒くなったり梅雨でもないのに雨が降り続いたりしています。体調も崩しやすく、体力が落ちている時に湿度が高いと心配されるのが、食中毒です。今回は食中毒の話です。
食中毒は有害、有毒な微生物、化学物質などの毒素を含む飲食物を口から摂取して起こる下痢や嘔吐、発熱などの症状(中毒)の総称で、その原因によって、細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、化学性食中毒、自然毒食中毒、などに分けられます。
食中毒の患者数ではノロウイルスが原因のウイルス性食中毒が最も多いのですが、ここでは高温多湿が原因で発生しやすい細菌性食中毒について、もう少し詳しく述べていきます。
細菌性食中毒の原因となる細菌には黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌、カンピロバクター、病原性大腸菌、リステリア属菌など、様々なものがあり、細菌によっては非常に重篤な症状を招いて死に至らしめたり、調理による加熱程度では防げないものもあります。
細菌性食中毒を予防する三大原則は「つけない」「ふやさない」「ころす」です。「つけない」は調理前と食事前に手洗いをしたり、魚や肉と野菜の菜箸や包丁、俎板等の調理器具を分けたりすることで、細菌が食材や料理に付かないようにすることです。「ふやさない」は食材や料理を冷蔵庫や冷凍庫で保存し、細菌の増殖を少しでも抑えることです。冷蔵庫に入れれば大丈夫ということではないので、気を付けましょう。「ころす」は加熱やアルコールによって殺菌することです。
 他の予防法としては、食材を購入する時、新鮮なものを選ぶことです。
昨年七月より着工した浜松市浜北区根堅の曹洞宗太白山龍泉寺(桐畑守道住職)様の総門と袖塀の全解体修理が、この度完了いたしました。
住職のご希望で、約四百年前の赤樫の二尺ほどある柱、貫材や扉など、使える材はそのまま利用し、風格を残した姿に仕上がりました。
総門の竣工によって、さらに境内の景観の趣が深みを増しました。