1. HOME
  2. ブログ
  3. 心ゆたかに No.88

心ゆたかに No.88

発行日 平成22年7月1日
『喜びの落慶式続々と』 静岡県各地で

 去る5月29日(土)、伊豆の国市北江間の、臨済宗建長寺派の北江山宝積寺様(石井訓広住職)で、本堂と位牌堂、書院の落慶式が執り行われました。
式典当日は鎌倉より管長猊下をお招きして、厳かに落慶を喜ぶとともに、関係者の労をねぎらいました。

 去る5月30日(日)、浜松市南区老間町の、臨済宗方広寺派の万松山祥光寺様(向令孝住職)で、本堂と位牌堂の落慶式が執り行われました。
式典当日は天候に恵まれ、大勢の檀信徒の方々が集まりました。天峰建設や出雲殿による模擬店もお賑やかしに華を添えました。


去る6月5日(土)、磐田市中泉の、臨済宗妙心寺派の無量山泉蔵寺様(安藤義典住職)で、山門、十王堂、庫裡など諸堂の落慶式が執り行われました。
一連の大がかりな伽藍整備が一段落し、新たな出発を祝いました。


『イオンの葬儀・僧侶紹介事業開始の波紋』
 日本テンプルヴァン㈱ 井上文夫
「仏教界を無視・軽視したイオンの対応」
 5月10日に全国のマスコミに向け、イオンが「ニュースレリース」を発表しました。一年前から受注を開始しているイオンの葬儀に対する付加サービスとして、希望者に「僧侶の派遣・紹介事業を」を開始するという内容がその骨子でした。
同日この情報をキャッチした私は驚きました。少し仏教界の事情を知るものにはすぐ分る「ウソ」が書かれていたのです。それはイオンが「八宗派の総本山の許可を得て」とこの事業の開始に当たり、恰も伝統仏経界のお墨付きを貰ったかの如き説明文があったことです。こんな許可をどの宗派の本山も出すはずがない、「これはとんでもない誇大広告だ」と私は思いました。
 そこで私は即座に全日本仏教会に情報を伝えました。全仏にしては珍しく「数日間の内に」加盟全宗派に対し、このような許可を与えたのは事実か、あるいは何らかの相談があったのか」などの質問表を送付するという素早い対応をしました。その後着々と回答が戻っており、それによると、どの宗派もイオンから相談も受けていなければ、無論「自宗派の僧侶をイオンから派遣をすることを許可もしていない」というものです。
イオンは僧侶派遣・紹介事業を企画し、サービスを開始したのですが、肝心な仏教界には前述の通り何らの挨拶も相談もないまま始め、しかもその発表した内容に偽りがあったのです。これは如何に同社が仏教界を軽視しているかを如実に表していることになります。実は問題なのは、このことより、戒名や戒名毎の葬儀のお布施金額について、全国統一したものを発表していることにあるのです。

「定価を付けたお布施は、将来課税へと進む恐れが」
さてイオンは、葬儀へ僧侶の派遣・紹介事業を発表すると同時に、前述のように派遣する僧侶への「戒名・お布施」の金額も併せて公表しました。一応「これは目安です」との断り書きはあるものの、これだけ全国規模の知名度の高い大企業が、ほとんど定価のように公表した金額は、利用者が増えるに従って、「定価」になっていくのは自然の成り行きです。
営利企業がどんなサービス事業を始めようが、それは全く自由です。しかしその内容が、営利企業の事業としては馴染まない「宗教活動」そのものである場合、勝手気ままにできるということでは当然ありません。少なくとも「宗教活動は宗教法人あるいは宗教者が行なうもの」であるべきであり、さらにその人たちの専権事項であるとも言える、葬儀の戒名やお布施の金額を営利企業が勝手に決め付け、その金額を自分達が差配している事業であるかの如く、明示することは宗教界としては到底見逃すわけにはいきません。
また同社は、従来からあったお布施に対する消費者の不満としてあがっていた「金額が不明瞭」との問題をこの事業で解消しようとしているのです。このお布施の定価を付けたサービスが普及していけば、一般消費者の不信感を払拭させることができ、しかも同社は葬儀の受注がし易くなる、というのが同社の目論見なのですが、これは仏教界に対し、越権行為であり、余計なお世話である、と言えます。
しかも怖いのは、数年前にあったペット葬儀のお布施に課税されたときの根拠が、今回とほぼ同一の類型であると思われることです。つまり「定価を付けたこと」「対価性があるということ」さらには「営利企業が行なっていること」の三つの事柄が、極めて類似性が強いことです。ということは、このイオンの葬儀における僧侶紹介や派遣事業が、全国に展開され、普及して行った場合には、課税庁の論理では、正に課税の条件が全て具備している、と断定されることになっていくのではないでしょうか。
このイオン問題は、現在仏教界側との論争が進行中のことでもあり、次回本稿でその後の経過をご報告させていただくつもりです。
『日蓮宗妙恩寺様で祈願祭』 静岡県浜松市東区天竜川町
 去る5月16日(日)、浜松市東区天竜川町の長光山妙恩寺様(山澤英伸住職)において、老朽化した常経殿の屋根換えと耐震工事の祈願祭が執り行われました。
妙恩寺様は、700年程の歴史があり、徳川家康が三方原の合戦で武田軍に敗れた折に、妙恩寺様に逃げ込み本堂の天井裏に匿われたという逸話があります。
式典当日は天候に恵まれ、初夏の陽気の中を関係者の方々が参列され、住職の読経が響く厳かな雰囲気の中、つつがなく執り行われ、今後の工事の無事を祈願しました。
現在施工中のベテランの宮大工である岩渕忠弘棟梁は、「梅雨の天気に悩まされているが、作業ができる時は全力で取り組んでいる。丁寧な仕事をしつつ、工期も間に合わせたい。」と、意気込みを語りました。



・・・韮(にら)の話・・・

最近何故か社内でちょっとした餃子(ぎょうざ)ブーム。身体を使う大工さんたちが、疲労回復にスタミナ食を自然と求めるのかもしれません。「あそこの餃子が美味いから」と、外回りのついでに買い出しを頼まれることもあります。今回は餃子にも使われる「韮(にら)」のお話です。
韮はネギ科(古い分類法ではユリ科でした)の多年草で、中国西部が原産です。日本では古事記に「加美良(かみら)」、万葉集に「久々美良(くくみら)」と記述がみられ、古代は「みら」と呼ばれていたのが訛って「にら」になったようです。
ネギやニンニクなどの他のネギ科の植物と同様、癖のある香りがあるために嫌う人もいますが、香り成分はネギやニンニクにも含まれるアリシンで、抗菌作用があったり、ビタミンB1の吸収を良くするので疲労回復に役立ちます。他にもベータカロチンやビタミンB1・B2、C、Eが含まれていて、カルシウムやカリウム、鉄なども豊富に含まれています。昔から、野菜や薬味としてだけではなく、生薬としても利用されてきた優れモノです。
韮は葉物なので新鮮なうちに使い切るのが一番ですが、保存する場合は買ってきたものをそのまま冷蔵庫にしまうと食感が長持ちしないので、使いやすい長さに切って、タッパーに水を張った中に入れて蓋をしてから冷蔵庫で保存し、こまめに水を換えれば食感が失われずに一週間くらい持ちます。
畑の脇や土手に野生していることもあるくらい身近な韮ですが、韮と間違えて有毒植物のスイセンを食べて中毒になることも時々起るようですので、野生の韮を食べる時には注意が必要です。参考までに、スイセンには葉に韮のような独特の強い香りがなく、球根があります。
 韮を使ったチヂミ(韓国風お好み焼き)の作り方を紹介します。
1. チヂミの粉(市販物でも小麦粉で代用でも可)を水でダマが無くなるまで溶く。
2. 適当な長さに切った韮を初めとした好みの具材、卵を混ぜる。
3. 熱したフライパンにゴマ油を引きお好み焼きよりも薄く焼く(両面)。
4. 食べやすい大きさに切り、好みのタレに付けて食べる。