1. HOME
  2. ブログ
  3. 心ゆたかに No.89

心ゆたかに No.89

発行日 平成22年9月1日
『親子ふれあい工作教室と』 静岡県磐田市西貝塚

 去る八月二十一日(土)、磐田市西貝塚の中遠建築高等職業訓練校(磐田市職業訓練所)で、親子ふれあい工作教室(磐田市・中遠建築高等職業訓練校・中遠連合建築工業組合共催)が開催されました。
この教室は、次代を担う子供たちに伝統の技術を伝え、親子の触れ合いを通じて夏休みの良い思い出を作ってもらうことを目的に開かれました。磐田市を中心とした中遠地域の親子連れが三十人以上参加し、建築技能士や訓練指導員の二十六人のスタッフの指導を

受けながら、地元産のヒノキやスギを用いて、プランターやイス、棚などを二品ずつ製作しました。
参加者は慣れない手つきながら楽しそうに取り組んでいました。出来上がった作品と達成感は良い思い出になったことでしょう。


『イオンの葬儀・僧侶紹介事業開始の波紋』
 日本テンプルヴァン㈱ 井上文夫
「「全仏ではこの問題で公開シンポジウムを開催」
 この問題は珍しいほど社会の多くの感心を集めたようです。私自身もサンケイ新聞や朝日新聞、週刊誌などの取材を相次いで受けました。いろいろ話題になった感がありましたが、大きく分けて二つの対立軸が浮かび上がってきました。一つは、いままで葬儀の導師として秩序を保ち、厳粛な葬儀の司祭者としての役割を果たしていた仏教界とそれに従事している側に立つ葬儀社、一方の側は葬儀における各種の専門業務によるサービスを受ける側の消費者、という対立軸です。この構図は情報を伝えたマスコミがこの両者を提供側とその受け手側という二者の構造を前提としたからかも知れませんが、一般の人々がそのように感じていたことが大きいのでしょう。
 ここで予想外だったことがあります。それは、イオンが発表した葬儀の戒名やお布施の明確化に賛同する意見が八十%を超えるほどあったことです。また、まるで責任の無い僧侶や寺院の存在に対して、乱暴な言葉を使い非難をする意見が多くを占めていたことです。その一部を紹介しますと「坊主丸儲けで、お布施は志で結構と言いながら、少ないとこれでは足りないと言われた、という発言に始まり、お布施は金額を決め、オープンにした方がいいとか、お寺は税金も払わないで、文句も言うな、とまで言う始末です。
 これらの実情を知った全日本仏教会では、イオン対策ということではなく、一般からこれだけ誤解されたり、仏教やお布施についての正しい知識をもたないままただ単に非難している人々に、仏教界側から情報を発信し、一般の方々に少しでも理解されるべく勤めようとの観点から、次の「公開シンポジウム」が企画されました。
「公開シンポジウム【葬儀は誰の為に行うのか?】」
全日本仏教会主催の公開シンポジウム「葬儀は誰の為に行うのか?」は、今秋の九月十三日午後六時から東京の秋葉原で開催されます。ここで筆者が下手な説明をするより、全仏の案内書にある「シンポジウム開催主旨」をそのまま引用させていただきますので、ご参照ください。(以下引用)
近年、特に大都市を中心として「菩提寺を持たない」「菩提寺を知らない」という方々がいらっしゃいます。また「実家の菩提寺は知っているが、今の住まいから離れているので、付き合いがない」など、人口の流動による寺檀関係の希薄化が進み、菩提寺と関係を持たない方々が、突然葬儀という場面に対応しなければならないケースが増えております。いわゆる家制度が保たれた時代では、数世代が同居し、家長の仕切を見ながら、多くのしきたりを次世代が継承し、寺檀関係においても「阿吽の呼吸」で過ごすことができました。
 では、そのようなことを知らない方々はどう対応すればいいのでしょうか?いったい寺檀関係とは何でしょうか?葬儀のときに僧侶に渡す「お布施」とは、どのような意味が込められるものなのでしょうか? 我々僧侶は、菩提寺と関係を持たない方々が、お布施という明確な基準を持たないものに対する不満と、寺院との付き合い方がわからない不安に対して、目を向け、耳を傾けてこなかったのかもしれません。このシンポジウムは、お布施を通して、僧侶が一般社会からどのように見られているのか。一般の方々と僧侶の間で起きているであろう、葬儀(お布施)に対する考え方の違いを浮き彫りにして、僧侶と一般の方々との問題の共有を図り、菩提寺と関係を持たない人々に対して葬儀の重要性を共に考えていきたいと思います。
さらにはそのような方々と新たに寺檀関係を結ぶことができる葬儀、つまり一般の方々が意義を見いだせる葬儀とはどのようなものかを僧侶自らが「律する」という視点に立ち理解し、一般の方々と僧侶との信頼関係構築の一助となれば幸いです。
(引用ここまで)ご出席ご希望の方は、全仏に直接申し込まれるか、または筆者までぜひご連絡ください。
『曹洞宗吉祥寺様で解体法要』 静岡県浜松市東区貴平町
(メールアドレス:inoue@jtvan.co.jp)

去る八月八日(日)、浜松市東区貴平町の長光万福山吉祥寺様(桐畑守道龍泉寺住職兼務)において、老朽化した本堂と位牌堂、庫裡の解体法要が執り行われました。
吉祥寺様は、江戸時代には朱印地として広大な寺領を有し、檀家は十三軒でしたが年貢収入で賄われていました。ところが戦後の農地改革でほとんどの寺領が失われてしまい、先代の住職(故人)が二束のワラジを履きながら何とか支えておられました。そのような状態の中、本堂の老朽化が著しくなり、本格的な解体修理か新築が悲願となっていました。それでも、檀家十三軒では一軒当たりの負担が莫大なものとなってしまうため、先住の御存命中には実現しませんでした。
先住の御遺志を継いで桐畑住職と総代、檀信徒の方々の御尽力と御縁で、規模こそ現状の本堂より縮小されますが、念願の新築に決まりました。



・・・スズメバチの・・・

先日とある御寺院様から「天井裏で足音がするから白鼻心(ハクビシン)がいるみたい」という相談を受けて、弊社の常務が調査のために伺って天井裏に入ってみたら、何やら音がする。「ジジジジジ・・・」
「これは白鼻心の足音ではない。何だろう?」と、辺りを見回すとスズメバチの巣があり、その周りにたくさんのスズメバチがいました。「ジジジジジ…」は、巣に近づく者に対するスズメバチの警告音だったのです。間一髪刺されずに済み、調査を続けた結果、白鼻心見つからず、足音の主はネズミであることがわかりました。今回はスズメバチの話です。
スズメバチはハチの仲間でも大型で攻撃性の高いものが多く、日本には最も大きなオオスズメバチ(世界最大!)から最も小さなキイロスズメバチまで、十六種もいます。
スズメバチは幼虫の餌として他の昆虫を襲いますが、秋になって昆虫の数が減ると、ミツバチやアシナガバチなど他の種類のハチの巣まで襲うようになり、他のハチの巣を襲撃に行くスズメバチに遭遇する危険も高まります。スズメバチに襲われる危険から他のハチまでもが警戒のために攻撃的になります。また秋は行楽シーズンでもあり、野山に入って知らずに巣に近付いてしまい、ハチたちに襲われることも増えます。日本ではスズメバチに襲われて命を落とす例は、熊に襲われたり毒蛇にかまれてよりも多いのです。スズメバチは黒いもの(黒髪や眼の部分、黒い服装)を攻撃すると言われますが、コントラストのはっきりしたものを襲う習性があるので、夜は白っぽい服装が襲われやすくなります。防護服などを着ていて直接刺されることがなくても、毒液を直接吹きかけることがあり、目に入れば失明したり、皮膚に付けば炎症を起こします。散布される毒は警報フェロモンの働きがあり、仲間を興奮させ呼び寄せるので、騒がずに速やかに立ち去ることが大事です。
よくハチに刺されたら尿をかけるという応急処置を耳にしますが、これは効果がありません。毒を不活性化させるタンニンを含むもの(番茶など)で傷口を洗い流したり、傷口をつまんだり吸引器を使って毒を吸い出す、流水で傷口を洗うことはある程度効果があります。スズメバチはミツバチと違って一度刺しても毒針が抜けて死ぬことがなく、毒液が残っていれば何度も刺そうとします。一度刺されて抗体ができてから(数分から三〇分以内)また刺されるとショック死(アナフィラキシーショック)する危険があるので、速やかに避難し、病院に行きましょう。
もし、スズメバチの巣を見つけたら、行政や業者に連絡しましょう。