屋根の亀の背とは
浜松市の光福寺様本堂では、瓦やさんが瓦桟木を施工してくれています。
この屋根工法は、『 流し桟下地引掛け二重縦桟工法 』と言います。
もちろん瓦の下に土を使いません。
上写真の桟木の上に、更にもう一本縦桟が取り付きます。
なので、桟木に厚みが出る=瓦の下の空間が広い。
と言うことは、換気が多く取れるのです(^^)/
軒先から空気が入る⇒瓦下の熱い空気は上に上がる⇒棟から外部へ放出⇒
もちろん、小屋裏の熱い空気も棟換気により外部へ放出します。
こういった『 換気 』は建物維持にはかなりの効果を発揮しますヨ!(^^)!
何度もブログで紹介していますが、
この屋根は、こだわりの屋根ラインです!
この向拝部の曲線分かりますか?
↑ 上から撮った写真です。
この盛り上がり部のことを『 亀の背 』と呼びます。
見てのとおり亀の甲羅のように湾曲に盛り上がっているからなんですが、
ものすごい手間や時間を要すのに、あえて施工するのには、すべて理由があってのことですよ!
・向拝がある屋根の場合は特に、中央部がへこんで見える 目の錯覚を補うため。
・向拝がある屋根の場合は軒先にかけて勾配がのろく(角度がゆるく)なり雨水侵入の恐れを補うため。
・屋根の綺麗な反りラインを崩さず、つながりを持たせ美しくするため。
などなど、多くの理由からですが、
天峰は、一つ一つを「こだわり」持って施工しています!
天峰に関わるすべての業者さんと共に
日本一!いやいや世界一!!の堂宮大工集団の気持ちを持って仕事に邁進しています!!
平松