瓦の経年変化のお話
古い瓦屋根は、瓦一枚一枚の色の違いが 味 であり良さでもあります。
ただ、この瓦たちも新品の時は色がそろっていたわけで、
長い年月で、色が変わってきたということなんです。
今では、工場製作が主流で、ここまで色がブチになることは少ないですが、
昔のことです、大きな窯で一枚一枚手づくりで焼いていたんです。
ですから、窯の中の温度差や土の採取場所、手作り工程の変化で瓦の仕上がりにも差が出ます。
例えば、
↑↑ 長年経過しても 色も性能もあまり変わらず状態を保っているもの。
そして、窯の下の方で焼かれたのか、焼き温度が低く経年劣化が目立つもの。↓↓
瓦自体が劣化で水分を多く吸い込むようになり、内部の水分が凍ってめくれたもの↓↓
※へげる。とも言います。
などなど、何十年も経過すると一枚一枚に差が出てきます。
叩いてみるとその差は歴然で、強度を保っている瓦はカンカンと金属音に近い音がするのに対し、
劣化した瓦は、にぶく今にも崩れそうな音です。
この、色がブチになった瓦屋根はとても趣がありますが
実際には、写真のように傷みや劣化が進んでいるのが実状です。
天峰では、屋根の無料診断も行っておりますので
お気軽に声をお掛けください。
瓦の経年劣化のお話(初級編)でした。
平松