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地震で瓦が落ちる理由

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熊本城など、地震により瓦が落ちた画像を見ると思いますが、

これは、建物のために『 意味ある 』ことなのです!

伝統的な 木造建築の場合、

地震の初期には「土壁 」が変形して抵抗します。

土壁が隅から崩れはじめ、柱や梁の損傷を防ぎます。

次に、

「 瓦屋根を落下 」させることで上部の荷重を減らして建物を守ります。

土壁や瓦が落ちても、木と木を組んだ無数の接合部が地震力を吸収します。

これが、伝統構法の特徴で、

自然にむやみに抵抗するのではなく、揺れながら地震エネルギーを吸収する『 柔構造 』なのです。

粘り強さで建物の倒壊を防ぎ、家の中の人の命を守るという考え方です。

上記のように、「 瓦を振り落とす!」と考えた方が正解なのです(^^)/

骨格には大きな損傷を与えず、

修繕して長期維持させていくための日本の優れた木造建築文化なのです。

※ 対して、現在一般的に造られている「 在来工法 」は剛性を高くする工法です。

特に近年では耐震も考慮し、瓦は屋根面に釘やビスで固定されるため、

よほどのことがない限り崩れ落ちたりめくれたりはしません。

平松

 

 

 

 

 

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