天蓋の交換と歴史ある建物
浜松市の快真寺様へ、ご依頼を受けた天蓋の取替えに伺ってきました。
今回のものはLEDのため光熱費削減や、電球交換の手間が省けます。
快真寺様の本堂は、徳川時代の中泉御殿(二ノ宮御殿とも呼ばれていた)を移築してきたもので、
もともとは磐田の中泉、二ノ宮あたりにあったものだそうです。
材木は、太く立派なもので抜群の材を使っていますネ。
しかも、虹梁など彫刻も深く掘ってあり丁寧に造られたことがわかります。
ビックリしたことが、遊び心です。
下から見上げた軒廻りの化粧垂木ですが、
間隔がいろいろなのです。
ただし、よく見ていくとシッカリ配列繰り返しされており、
ねらってこのようにしていることが伺えます。
隅の尾垂木からも感じられます。↑↑
屋根は起くり(むくり)屋根になっており、
軒の照り(てり=反り)と合わせて優しい屋根を表現しています(^^)/
文化財の建物ではありませんが、文化財級の価値のある建物です。
これからも大切に保存していってほしいなと感じました。
このような保存価値のある建物も、静岡にはたくさんありますので、
天峰としては、ずっとずっと先まで保存していけるよう協力していければなと思っております。
平松