蒲神明宮様で外宮の式年遷宮準備
浜松市の蒲神明宮様では、20年に一度『 式年遷宮(しきねんせんぐう)』を執り行っており、
内宮と外宮の社殿を交代で新しく造営しています。
式年遷宮とは…
伊勢神宮で20年に一度行っている社殿建て替えの話で知っている方も多いと思います。
正確な理由は残されていませんが、いくつかの説が考えられています。
御社殿が新しさを失うのが20年だという説。
建築技術や神宝製作の技術を次世代に継承するには20年が限度という説。
など、それ以外にも諸説あり。
いずれにせよ式年遷宮があったからこそ歴史をつなぐことができ、
日本人の思想や文化にも深く影響を与えています。
蒲神明宮様では、来年2020年がその周期にあたり、
今回は、外宮を新造し神様をお遷りしていただく儀式が行われます。
来年2月から9月の期間で組み立て~完成に持っていくため、
ほとんどの部材を正確に刻み製作しておく必要があり、
先日から小沢棟梁が既存の外宮採寸調査に入っています。
寸分狂いなく同じ形で造営する仕事は、宮大工として培った技術や知識、知恵をフルに発揮する必要があり、
宮大工冥利に尽きるありがたい仕事です。
これから現寸図作成から木取りや墨付け刻みに移っていきます。
平松