カチンカチンは鳴らさない
いままで、鑿(のみ)研ぎを頑張ってきた葛城ですが、
鑿(のみ)を使えるように道具の手入れです。
鑿の柄(え)部分には『 かつら 』という輪っかが付いています。
このかつらですが、調整をしてからでないと使えません。
※本来は必要なことなんですよ!日曜大工程度なら問題はない?ですけど。
本職の大工さんは誰もが、しっかりやってます!!
①かつらを鑿から外し
↑ 外したところ
②かつらの内側のバリ取りと、面取り(湾曲)に削り、
③かつらが入り込むように柄を調整し、上写真のようにしっかり設置。
こうすることによって、玄能で叩いた時に木の部分だけを打ち、力がしっかり刃先に伝わるようになります。
木である柄の先端がつぶれたり割れたりするのを防ぐ役目が
かつらの本来の役目なので、この状態が正解です!
大工さんが鑿を叩いている姿を見たときに
「 カチンッ、カチンッ 」と金属音が出ていたらカッコ悪い大工さんなのです。
硬い木の音でリズムよく、コンコンコンコン♪
がカッコイイ大工さんですよ!
耳を澄ませてみましょう(笑)
葛城は、刃物研ぎはもちろんですが、刃物の使い方もこれからじっくり修業です!!
平松