千年の釘と次世代に伝えること
ブログをご覧の皆さんの中に、『 千年の釘にいどむ 』という話をご存知の方はいらっしゃいますか。
いまの小学校5年生の国語の教科書にでてくる題材です。
大まかなあらすじは、奈良の薬師寺再建に際し、
千年以上前の釘と同じものを鍛冶職人の白鷹さんが
純度の高い鉄を試行錯誤しながら釘を作っていく、
仕事に誇りをもって挑んでいるという内容です。
弊社社長は、縁あって白鷹さんが薬師寺再建用に作った千年の釘『 白鳳の釘 』を持っています。
現代の子供たちは、工場生産の丸棒の釘しか知らないと思いますが、
この釘のように鍛冶屋さんが手作りした四角い釘(=和釘)を知ってもらうことも
私たち宮大工が伝えていくことの一つだと感じます。
今年度も25校の小中高校へ出張講義に行きます。
いつもこの千年の釘を持参し、生徒に回して一人づつ触ってもらっています。
今年度最初の講義と鉋削り体験指導に静岡市の小学校へ今日の午後行ってきます。
先人の知恵や技能・技術をタップリ伝えてきたいと思います。
平松