宮大工の私が伝えられること
先日、母校である遠江総合高校(私が卒業したのは統合前の森高校ですが)に行って参りました。
数年前から遠江総合高校で行っているキャリア教育「遠高生が考える『憧れの大人プロジェクト』における『職業人インタビュー』の講師ということで毎回お誘いをいただき、今回で3回目の参加となりました。
他にも農工商業はもちろん公務員、サービス業など様々な分野から30~40名の講師となる「職業人」が来校します。
毎回各職業人に対し、2~8名の生徒さんとグループトークのような形で生徒さんからの質問に答えたり、こちらからも仕事の内容や魅力を伝えるといった対話を30分程度、それを2回に分けて行います。
統合により思い出の校舎やグラウンドは形が変わってしまいましたが、母校で現役の高校生と接することができ、
「なぜ宮大工になろうと思ったのですか?」
など高校生の目線からの質問を受けることで改めて自分が宮大工を志した当時を思い起こさせてくれます。
このプロジェクトの中で生徒さんたちは「幸せな大人ってどんな大人?」ということについても考えるようです。
自分はこれまで宮大工として数々の物件に携わってくることができましたが、特に今年は浜松まつりに登場する御殿屋台を手掛けながら、私生活では地元の小さな祭りではあるが祭青年の筆頭役員としてさらには近隣六町内の筆頭役員として過ごす1年でした。
まさに寝ても覚めてもお祭りのこと、屋台のことを考えていた1年。
「祭り好き・祭り屋台が好き」がきっかけで宮大工になり、公私共に地域の祭の為に時間を費やしている自分は「幸せな大人」だと胸を張って言えるのではないかと感じることができました。
講師といわれるような立場でもありませんし、話す内容もとりとめのないものになってしまいますが少しでも宮大工の魅力が伝われば、そうでなくても多感な高校生にむけては何でも良いから積極的に色んな事に興味を持って、それを行動に移していってもらいたいと話をさせていただきました。
毎回こちらにとっても色々な事を考えさせられる貴重な時間となっております。
遠江総合高校のみなさん、コーディネーターのNPO法人ドリームゲートのみなさんありがとうございました。
小澤