松煙(しょうえん)の黒塗装
浜松市指定文化財である瑞雲院様鐘楼の袴腰に張る杉板に『 松煙 』を塗りました。
松煙とは、その名の通り樹脂含量の多い松(特に根元の部分)を不完全燃焼させてつくった煤(すす)を集めた炭素黒色含量のことで、和墨の原料としても使われます。
実際には、松煙と清酒さらに防虫防腐を高め風雨からの保護も考慮し柿渋を混ぜて塗料とします。
お城やお寺の黒い壁や塀など、自然成分だけの昔から使われる黒塗料ですよ。
ツヤがなく深みのある黒であり、私個人的には大好きな色味です。
塗り重ねることで黒の濃さも変わります。
袴腰として完成したらまた写真アップします。
平松