樹齢約200年の杉の大木伐採
秋葉山本宮秋葉神社では、神門保存修理工事に伴う諸工事を進めています。
先日は、神門横にそびえたつ杉の大木を伐採しました。
以前より、台風などの強風時に揺さぶられることにより神門軒先を傷めていた経歴もあり、
伐採時期をうかがっていたという杉ですが、
工事のための仮設足場などに支障があるためいよいよ伐採となりました。
国定公園内の保存樹木であるため、申請を行い許可をいただいてからの作業となりました。
神社関係者や浜松市の担当者の方々も見守る中、
山の中にはチェーンソーの音が響き渡り、着々と準備が進んでいきました。
倒す角度を見極め、集中しながら作業する職人さんたちがカッコよかったです!
バキバキと木の繊維が切れる音とともに傾き始め、
途中からまわりの木々をなぎ倒す音とともに「ズドーン!!」と地響きがするように倒れました。
狙ったところへ宣言通りに切り倒す技術は感心するばかりでした。
樹齢約200年のこの杉は、山の神、神社の神として守られてきましたが、
今回伐採され、立木としての役目は終えましたがこれから運び出し、
数年自然乾燥させて新たな建築材へと形を変えていきます。
山を守り、神を守る建築材としていつまでも生き続けることができるよう大工の技術と知恵を使ってより良い生かし方ができるよう努めるのが私たちの技量ではないかと使命感を感じます。
平松