漆保存修理の工程手板を実寸大で製作
重要文化財保存修理工事の静岡浅間神社北回廊では、
工事の完了が近づいてきまして、引渡しと共に提出する工事資料などの準備に取り掛かっています。
今回の保存修理工事で施工した実際の工程手板を、丸柱実寸大模型にて作成しました。
監理技術者を務めた増田は、天峰伝統工芸部の主任でもあるため、
丸柱加工の木工事から漆仕上げまでを自分一人でこなし、
見事な工程手板を造り上げました。
もちろん、工程や仕様、漆や顔料の配合まですべてを今回の工事にキッチリ合わせ造っています。
仕上がりは、社美協上級技能者が驚くほどの太鼓判をいただいています。
『 平成・令和の大修理 』でどのような工事が行われたかが記録として残る貴重な資料となります。
天峰としましても大きな成長をさせていただきました。
この実績をもとに、文化財保存修理工事の重要さをもっと情報発信していきたいと思います。
平松