耐震工事と文化財建造物
耐震金具装着例です。
現在文化財保存修理の工事を施工している小島陣屋御殿書院にて耐震金具を設置し
今後の震災でも被災を最小限に抑えるための工事を実施しています。
小島藩の藩政の中心となった御殿建物は、壁がほとんどなく地震には弱い造りでした。
今回の保存修理工事の中で、文化庁より耐震工事を実施することとした指示を受け、
構造設計を行うとともに、限界耐力計算法にて耐震設計を行いました。
壁を新設し荒壁パネルを設置するとともに耐震金物『 ガルコン 』の設置を行いました。
ガルコンは地震の振動エネルギーを吸収・分散させる効果があり、
揺れそのものを減衰させます。
神社仏閣の耐震工事としても有効ですので弊社ではお勧めできる工法です。
いつ来るかわからない地震についても建物の対策をとっていきましょう!
平松