静岡漆の展示
静岡漆の展示が静岡浅間神社社務所ロビーにあります。
漆掻き職人の高橋さんが漆を掻いて、採取後伐採した幹と一緒に画像と説明が展示されています。
大ベテランの高橋さんは、漆文化を後世へ繋げるために技術や知識を残すよう努力してくださっています。
各方面で講演や実演なども行い、漆資源の保存や植樹とともに漆掻き職人の育成などにも協力されていて、
静岡市の漆プロジェクトにも中心人物として参加されています。
静岡県内には、漆塗りの国宝・重要文化財建造物が全国第2位であり、
京都と肩を並べて36棟もの貴重な建物が登録・保存されています。
約30~50年に一度の塗り替えなどが必要な漆塗り建造物は、
原料である漆が必須であり、文化庁の指導により使用漆は国産100%と決められています。
漆生産値は東北が主流で生産量も少ないため、保存修理工事での確保も難しいのが現状です。
静岡県内で漆が生産できれば、農家さんから漆掻き職人さん、施工する漆塗り職人まで地産地消で回せて、
良いことづくめになるんですけどね。
東北では15~20年かかる漆の木が、温暖な静岡は7~8年で採取となれば生産性は倍となりますからね。
静岡市はプロジェクト立ち上げていますので、うまく軌道に乗ってくれるといいですね。
平松