いしずえにて製作の須弥壇紹介
天峰伝統工芸部にて3年ほど前に製作させていただいたK寺様の須弥壇です。
当初の須弥壇は経年劣化が著しく、天板の傾きや虫食い被害などもありました。
修理も検討されていましたが、天峰の豊富なケヤキ在庫を使用することと、
自社一貫施工により費用がグッと抑えられ、新造する方向となりました。
自然乾燥用の材木倉庫より厳選した材木を出し、
部材ひとつひとつを丁寧に製作。
仮組立てをして、各部材調整していきます。
製作途中をご住職にも確認していただき素地の状態を見ていただきました。
製作中須弥壇は再度バラして、漆を塗っている間に、お寺では既存の須弥壇を解体します。
漆塗りが完了して仕上がった須弥壇を運び込み、一段ずつ組み上げていきます。
既存柱との取り合いなど各部すり合わせをしながら設置していきます。
設置組み上げ完了となります。
高欄と階段は取り外し可能できるように製作しました。
雛壇や高欄などの装飾品を取付けて完成です。
天峰伝統工芸部『 いしずえ 』では、須弥壇を含む仏具のご相談やご依頼も増えてきましてありがたいです。
平松