前机の漆塗り直し
浜松市の大龍寺様前机のお化粧直しの様子です。
一度すべての古漆塗膜を掻き落とし、擦り漆を重ねること4~5回でここまで美しい木目を艶とともに表現できるようになります。
現在は、海老束の朱漆や黒漆を塗っている最中です。
裏板には、文政十亥年と墨書あるため1827年なので198年前に造られたと思われます。
大切に使用され、この令和にまた美しく蘇り、次の200年先に向けて大切に使われていくのを想像すると感慨深いですね。
文化財主任の増田のもとで修業中の岡野は文化財修理に興味を持ち、
現在は静岡浅間神社重要文化財大拝殿の木工事に従事しながら
伝統工芸部いしずえの漆塗り技術や知識も並行して習得中です。
平松




