研修で得たもの
27日の研修は本当に勉強になり、今後の仕事の糧になりました。
写真の奥に見える倉庫のようなものが、
工事用の素屋根で、
右が金堂、
左が多宝塔を囲っています。
この多宝塔は、平安時代後期に建立され、修理など受けてきてはいるものの、
多宝塔としては現存最古(800年以上)のものとされ、
今回は屋根(檜皮葺)の葺き替えと部分的な破損部の修理。
そして、金堂は築600年以上の月日を経ています。
今回は、半解体修理といって、柱や大きな梁などを残した状態まで解体して修復します。
木造の建築物が600年や800年経っても現存している事実!
法隆寺五重塔は築1300年以上と言われていますが…。
いいものを造り、手を入れていけば、『今』建設する建物も600年800年、1300年後も建立している可能性の事実がここにあります。
天峰でも磐田市の定光寺様本堂、菊川市の龍雲寺様本堂は、鎌倉建築様式を採用し1000年先を見据えた建物になっています。
今回の研修・見学会では800年を超える歴史の繋がりを
実在の建物をとおして感じることができました。
堂宮大工集団として、過去から伝わる貴重な遺産、技術、知恵をより良い状態で未来へ伝えるため
これからも日々精進していきたいと思います。
日本伝統建築技術保存会様、今回もお世話になりました。
ありがとうございました。
平松