木の気になる話⑧
~ ヒバ(桧葉)の話 ~
ヒバは漢字で書くと、桧の葉と書くとおり、葉っぱなど桧にそっくりです。
そしてヒノキ科の植物であり、
別称「翌桧(あすなろ)」。
明日 桧になろう という意味から来たと言われています。
桧の代用品とのイメージを持たれやすいですが、
実際は 腐朽菌やシロアリに対しては桧より優れていると言われています。
ヒノキチオールという成分を多く含み(桧の約10倍)、
抗菌・防虫・防ダニ効果があり、耐久性に優れています。
香りが強いですが、好みが分かれますね~(^o^)
岩手県、平泉の中尊寺金色堂は93%に使用されており、
800年後(昭和37年)の復元修理に着手した際は
腐朽の程度が小さく、ヒバ材の7割以上が再使用されたと言われています。
寒い地方で採れるヒバ材は、目(年輪)も詰まっており
有名所では青森ヒバですね。
掛川城を青森ヒバで造ったことは有名です。
現在では国産の大きなヒバは手に入りにくいです。
カナダではまだ伐採しているため、
天峰でも、本堂の化粧隅木や大きなハフ材などはカナダヒバ(米ヒバ)を使うこともよくあります。
樹齢300年以上の質の良いヒバがあるんです。
でも近年、カナダでも伐採制限が出てきたりして、
これから先は不透明ですけどね。
ヒバのお話でした。
平松