1. HOME
  2. ブログ
  3. 文化財修理での発見!?

文化財修理での発見!?

府八幡宮の工事の続きです。

武田は、たわしと金ヘラなどで380年分のハトの糞やホコリのお掃除です。

材料は、見た目すごく傷んでいるように見えますが、

今後調査のうえ、よほどのことがない限り再使用していきます。

そんな工事が『文化財保存工事』なのです。


番付けをふったヒエンタルキ(軒先二段目のタルキ)をはずしていっています。

そして表れた「木負」という部材。

下駄を逆さにしたような形の物ね。

いつかの屋根修理で交換され新しい木負になっています。

どっちでしょう?

答えは右です。状態は悪いです。

左の木負が新築当時のものです。

材料もよく吟味して良いものを使わないと、

このように経年によって差がでてきてしまう実例。

そして面白いもの紹介。


側面に描いてある落書きみたいなもの…。

これは『 絵番付 』といいます。

同じマークを描くことによって、ココとソコが組み合わさりますよ!!って合図です。


この三角形二つ?8の字?みたいなものと、向こうにある


同じマークとが組み合わさります。

他にも


いろいろなマークがあるんですが、ナゼ暗号のような大きなマークなのか?

といいますと、

昔の人々は『 字 』が読めない人が多かったんです。

建築など大事業の場合、農民など村をあげての一大事業!!

手伝いの誰もが分かるよう、『絵』で番付をすることも多々あったそうです。

もちろん、棟梁をやるような「大工様」は勉学もたけていたんですけどね。

380年前の大工や材木との会話。

妄想しちゃいます。

楽しいです♪

平松

 

最近の投稿

月を選択