文化財修理での発見!?
府八幡宮の工事の続きです。
武田は、たわしと金ヘラなどで380年分のハトの糞やホコリのお掃除です。
材料は、見た目すごく傷んでいるように見えますが、
今後調査のうえ、よほどのことがない限り再使用していきます。
そんな工事が『文化財保存工事』なのです。
番付けをふったヒエンタルキ(軒先二段目のタルキ)をはずしていっています。
そして表れた「木負」という部材。
下駄を逆さにしたような形の物ね。
いつかの屋根修理で交換され新しい木負になっています。
どっちでしょう?
答えは右です。状態は悪いです。
左の木負が新築当時のものです。
材料もよく吟味して良いものを使わないと、
このように経年によって差がでてきてしまう実例。
そして面白いもの紹介。
側面に描いてある落書きみたいなもの…。
これは『 絵番付 』といいます。
同じマークを描くことによって、ココとソコが組み合わさりますよ!!って合図です。
この三角形二つ?8の字?みたいなものと、向こうにある
同じマークとが組み合わさります。
他にも
いろいろなマークがあるんですが、ナゼ暗号のような大きなマークなのか?
といいますと、
昔の人々は『 字 』が読めない人が多かったんです。
建築など大事業の場合、農民など村をあげての一大事業!!
手伝いの誰もが分かるよう、『絵』で番付をすることも多々あったそうです。
もちろん、棟梁をやるような「大工様」は勉学もたけていたんですけどね。
380年前の大工や材木との会話。
妄想しちゃいます。
楽しいです♪
平松