立川流彫刻力人の修復
浜松市指定有形文化財である秋葉山本宮秋葉神社神門保存修理の中で
立川流彫刻の修理も作業の一環であり、今回は修復の様子をアップします。
画像のように、顔面を含め損傷が激しい彫刻を修理していくには経験や技術が必要であり、
技術的にも信頼のおける澤元彫刻の清延さんにお願いしました。
清延さんは天峰社長の実弟であり、彫刻で有名な富山県の井波彫刻でじっくり修業をしてきた凄腕です。
ここから上は作業前の現状画像。
ここから下は修復の様子です。
損傷部や割れ、亀裂部分、欠損部には同材種の木片を接合や埋木していきます。
もちろん、杢目を合わせながら仕上がりをイメージしての作業です。
状態を確認しながら彫刻し、造り出していきます。
細部まで仕上の彫刻をしていきます。
古色塗装をかけ、修復部分が他と違和感ないように仕上げて完成となります。
損傷の激しかった顔面は奇麗にもとどおりとなり、
割れや害虫による穴などもすべて修復ができました。
文化財修理工事はこのように最小限の修理で可能な限り当初の状態へ戻すことが要求されます。
経験値や技術的なノウハウはもちろん、伝統文化に対する熱い思いがないとできません。
日本の美しい建築を後世に残すため、天峰建設は頑張っていきます!
平松