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赤外線カメラで墨書をクッキリと

↑↑ 肉眼(一般的なカメラ)

↓↓ 赤外線カメラ撮影

浜松市指定有形文化財である秋葉山本宮秋葉神社神門保存修理では

神門建立後初めての全解体修理でしたので、創建時の痕跡や墨書がたくさん出て来まして

仕事をした私たちもワクワクさせていただきました。

赤外線カメラは、肉眼では確認できないような墨の痕跡も映し出してくれますので

軒廻りの化粧天井板の裏に描かれた文字や絵を撮影してみました。

赤外線は、以前から考古学分野で使われ、消えかかった墨書の判別に威力を発揮します。

表面では消えていても、木の繊維内部には墨の残留物が残っていることがあります。

その墨や顔料などの鉱物性の物質は赤外線を吸収して黒く写るので、繊細な文字や隠れた下絵を浮かび上がらすことが出来ます。

 

台鉋を持った大工

 

天女の顔や鳥など

 

獏か象?獅子?と思われる墨絵

このように、肉眼では見えないものがクッキリと映し出されるのですごいですよね。

カメラもすごいですが、このような絵を描く江戸時代の大工もすごいなと感心してしまいます!

文化財保存工事を行うと、古人と対話できるような感覚がありとても魅力を感じます。

平松

 

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