本堂屋根調査
この写真を見て、何だかわからないと思いますが、
本堂銅板屋根の一部分です。
遠くから見るとわりとキレイに緑青(りょくしょう)がふいているように見えたんですが、至近距離だと黒っぽい部分も多い感じでした。
『 緑青(りょくしょう) 』 とは…
銅が酸化されることで生成する青緑色の「錆」 で、
金属の表面にのみ発生し、
緑青の被膜ができると内部の腐食を防ぐ効果がある。
ブロンズ像など緑青の被膜のおかげで長期間原型を留めることを可能としている。
銅板屋根や銅像においては、緑青独特の色を美術的に受け止められる。
です。
話もどります。
そして写真の中央部。
板と板の重なっている縦ライン。
拡大しますと ↓
割れて口が開いています。
二枚の重なった部分、折り曲げた部分を 『 ハゼ 』 といいますが、
この状態を 「 ハゼ切れ 」 といいます。
ここから雨水が侵入し、下地を傷ませたり、
ひどいときには天井に雨漏りがしたりします。
ここK寺様でも雨漏りの点検で発見できました。
他にも全体点検をし、
棟、平場、樋など
所々めくって確認なども行いました。
上の写真も「ハゼ切れ」部分です。
しかも奥側なので表面からは確認できなかった部位です。
このように、最近の酸性雨の影響からと思われますが、銅板の寿命は短くなってきているといえます。
緑青(りょくしょう)もふきにくくなっているようで、
黒色になって、緑青色にならないというところもあるみたいです。
銅板屋根で葺いてから30年を超えているようでしたら点検をおすすめします。
天峰に連絡いただければ、
屋根葺き材(銅板・瓦・トタン・桧皮など)はもちろん、
小屋組みの構造材などの調査・点検なども行います。
料金はいただいておりません!(^^)!
お気軽に連絡くださいね。
090-4861-8362 平松 まで