けっぱなしのはなし
さあ、質問です!!
上の写真にあって、
下の写真にないもの??
わかりましたか??
そうです、
柱の間の横木です。
土台部分になるこの材木、
名前を 『 蹴放し 』。
「けっぱなし」 や 「けはなし」と呼びます。
寺院によって、付いている山門と、ない山門に気づいた方もいると思いますが、
理由はいろいろあります(扉の戸当たりや構造上強度確保などなど)が、
本来であれば付きます。
ただ、昔は馬車が出入りしたため、その時だけ外すという事をしていたそうです。
ですから、取り外し式が一般的でした。
現在ではバリアフリーが騒がれ段差をなるべくなくす。事や、
山門扉は開けたままのところも多いため、新築で付けるところは少なくなりました。
写真のR寺様では、付いていた形跡はあるものの
今までありませんでした。
段差のない通路を山門脇に整備したこともあり、
本来の形に戻す意向もあり、ケヤキの『蹴放し』をはめました。
扉の折れ戸もしっかり留まるようになり、
見た目の雰囲気と合わせて一石二鳥です!(^^)!
ケッパナシ!のお話でした。
※上の写真は浜北区、龍泉寺様山門。新築(22年竣工。柱再使用)~蹴放しアリ~。
※上の写真は浜松市東区、正光寺様山門と蹴放し
平松