静岡浅間神社北回廊保存修理現場では外部各所の下地研ぎを行っています。
この時点まででキッチリ平滑を出しておかないと次の工程である中塗りが奇麗に仕上がらないので
気を使って作業しています。
現代の塗装工事においては、塗装後の塗装面を砥石で削ることなんてありません。
漆塗り特有の技法です。
そもそも、30工程以上もある塗装仕上げなんて現代では考えられないですけどね。
それだけ手間のかかる伝統技法ですが、文化財保存修理工事では建物の保存はもちろん、
技術や職人の継承という面も伝えていく必要がある仕事なのです。
平松